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2015年3月20日

「地雷除去活動のその後」―JAHDS事業完了から8年半、 2015年から始まる地雷除去に向けた新しい取り組み

2006年10月に「人道目的の地雷除去支援の会」(JAHDS)は、タイの有志自らの意志で設立した「ピース・ロード・オーガニゼーション」(PRO)に地雷除去事業を継承して、その活動を終了しました。それ以来、2015年3月で約8年半が経過しています。PROは現在でもJAHDSの意志を引き継いで、地雷除去事業を継続しています。しかも、JAHDSの活動開始から無事故記録を日々更新しています。

PROはJAHDSから移管された人材、資機材、資金を基にして2006年末から2年間、地雷除去事業を実施しました。その活動が高く評価されて、ヨーロッパの地雷除去NGOと協業して6年間の地雷除去事業に取り組みました。

昨年春にその事業が終了した後、PROが自らの力で地雷除去事業の資金調達に挑戦し、2015年2月16日から在タイ王国日本大使館よる、「日本政府草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクト:タイ―カンボジア国境におけるランドリリース法による地雷/不発弾撤去計画」の実施が決定となりました。現在、事業地にキャンプの設営を始め、事業の着手に向けて準備を進めています。


事業が決定し、10日間のオリエンテーションを実施しました。



事業の目的、内容、作業手順、機材操作法などを学びます。



地元の救急隊の協力を得て救急救命法の講習を受けます。



地元の地雷被災者も協力して、ベースキャンプの設営が進みます。


ジオ・サーチが長年取り組んだ『人の命と暮らしを守る』活動は、地雷除去事業においても、タイ人スタッフの高き誇りと熱意に支えられて、確実にタイ王国に受け継がれています。これからもジオ・サーチはPROの活動を見守り、支えてまいります。

◎読売新聞記事でも紹介されました