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2007年12月16日

JAHDSのその後について

JAHDS最後のプロジェクト地、カオ・プラ・ヴィーハン地域は、現在どうなっているのか? 浄化された土地は、地域の治安と貧困を解消することに役に立っているのか? 経済の復興は進んでいるのか? 「自分たちの土地は自らの手で」と、JAHDSの理念と事業を受け継いだピース・ロード・オーガニゼーション(PRO)は、順調かつ安全に除去活動を進めているのか?JAHDSの活動を終了して1年半以上経過しても、いまだに多くの方々のお問い合わせがあります。



自信と誇りに満ち溢れるPROスタッフ


元JAHDSのスタッフであったPRO幹部からは、定期的に報告が送られてきています。2008年5月末現在の主なニュースとしては以下のものがあります。

  • 2006年10月から始めたPRO第1期事業は、2007年8月約40万㎡の浄化が無事故で完了し、続けて第2期事業が開始されました。
  • 2007年12月、PROの活動を1年間モニターし評価した在タイ日本国大使館から、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の対象事業として、PROの第2期事業に対して事業費の交付を受けました。
  • これまでJAHDSを支援してくださった東京都大田区議会、POM2をはじめとして、いくつかの学校や団体より事業費のご援助を受けました。
  • JAHDSを支援してくださった日本企業のタイ国現地法人であるタイ・トヨタ自動車、タイ・キャノン販売からも、PROは資機材のご提供を受けました。
  • 第2期事業は27万㎡を対象に2008年9月完了予定で、2008年5月末現在の除去作業進捗率57%、処理した対人地雷は362個、不発弾は7個です。JAHDSの地雷除去活動が始まった2002年以来、無事故記録を更新しています。カオ・プラ・ヴィーハン遺跡を訪問する観光客は年々増加しており、目覚しい地域経済の復興が進んでいます。


プレア・ビヘア寺院を訪れる観光客


2007年12月、永年にわたりJAHDSの支援者であった東京都大田区議会が、PROへの支援を検討するために現地視察をすることになり、案内役を務めました。JAHDSの理念、資機材をしっかりと引継ぎ、地域復興の旗頭として自信と誇り満ち溢れた活動を展開していました。また国立公園への観光客も増加しており、地域の復興が確実に進んでいることを確認しました。詳細については添付ファイルをご参照下さい。