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 1992年、「ジオ・サーチの技術・オペレーションノウハウを地雷除去に役立ててもらいたい」という初代国連地雷除去責任者の要請を受けて、ジオ・サーチは企業の社会的責任(CSR)として、ボランティア支援を15年にわたり実施しました。 地雷探知機「マイン・アイ」の開発に引き続き、1998年には有力企業・個人も参加したNGO「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」創設の中心的役割を果たすとともに、カンボジア・タイでの地雷除去プロジェクトを支援してまいりました。 2006年9月、タイ国の遺跡「カオ・プラ・ヴィーハン」地域での地雷除去事業「ピース・ロード・プロジェクト」を完了して、JAHDSはその使命を終え、2006年11月に解散しました。 一連の活動は、日本企業が協働して国際的な社会貢献活動を展開した事例、現地組織と協働してグローバルな社会問題解決に取り組んだ事例として各界から注目を集めました。 JAHDSの活動の全容については冊子「JAHDSの軌跡 ピース・ロードよ 永遠に」にとりまとめられています。JAHDSの解散と時を同じくして、タイ国の篤志家が新しい財団「ピース・ロード・オーガニゼーション(PRO)」を設立しました。 JAHDSの理念、JAHDSがタイ国で育成したスタッフ、使用した機材を引き継ぎ、カオ・プラ・ヴィーハン地域で地雷除去活動を継続しています。

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 JAHDS最後のプロジェクト地、カオ・プラ・ヴィーハン地域は、現在どうなっているのか? 浄化された土地は、地域の治安と貧困を解消することに役に立っているのか? 経済の復興は進んでいるのか? 「自分たちの土地は自らの手で」と、JAHDSの理念と事業を受け継いだピース・ロード・オーガニゼーション(PRO)は、順調かつ安全に除去活動を進めているのか?JAHDSの活動を終了して1年半以上経過しても、いまだに多くの方々のお問い合わせがあります。
 元JAHDSのスタッフであったPRO幹部からは、定期的に報告が送られてきています。2008年5月末現在の主なニュースとしては以下のものがあります。

 ・2006年10月から始めたPRO第1期事業は、2007年8月約40万uの浄化が無事故で完了し、続けて第2期事業が 開始されました。
 ・2007年12月、PROの活動を1年間モニターし評価した在タイ日本国大使館から、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の対象事業として、PROの第2期事業に対して事業費の交付を受けました。
 ・これまでJAHDSを支援してくださった東京都大田区議会、POM2をはじめとして、いくつかの学校や団体より事業費のご援助を受けました。
 ・JAHDSを支援してくださった日本企業のタイ国現地法人であるタイ・トヨタ自動車、タイ・キャノン販売からも、PROは 資機材のご提供を受けました。
 ・第2期事業は27万uを対象に2008年9月完了予定で、2008年5月末現在の除去作業進捗率57%、処理した対人地雷は362個、不発弾は7個です。JAHDSの地雷除去活動が始まった2002年以来、無事故記録を更新しています。
 ・カオ・プラ・ヴィーハン遺跡を訪問する観光客は年々増加しており、目覚しい地域経済の復興が進んでいます。

 2007年12月、永年にわたりJAHDSの支援者であった東京都大田区議会が、PROへの支援を検討するために現地視察をすることになり、案内役を務めました。JAHDSの理念、資機材をしっかりと引継ぎ、地域復興の旗頭として自信と誇り満ち溢れた活動を展開していました。また国立公園への観光客も増加しており、地域の復興が確実に進んでいることを確認しました。詳細については添付ファイルをご参照下さい。

自信と誇りに満ち溢れるPROスタッフ プレア・ビヘア寺院を訪れる観光客
  『2007年12月現地視察報告』   ダウンロード ファイル容量1.5MB
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 地雷除去によって地域復興が加速化する中で、2008年7月、ユネスコは地雷除去事業地にあるプレア・ビヘア寺院(タイ語名カオ・プラ・ヴィーハン寺院)を世界遺産に登録することを決定しました。今後、さらなる地域復興が進むことを願って止みません。

 なお、プレアビヘア寺院の世界遺産登録後、タイ・カンボジア両国で寺院の帰属をめぐって緊張が高まり、2008年7月17日以来、国境および国立公園が閉鎖となっています。それに伴い、PROによる地雷除去事業も一時中断となっております。
 世界遺産の登録と両国の緊張については、JAHDSやPROの地雷除去活動の経緯も含めて、NHKテレビにて解説番組が2008年8月5日に放映されました。
  ・NHKテレビ BS1 アジアクロスロード、アジアを読む
「世界遺産は誰のものか タイ・カンボジア国境」道傳愛子解説委員(2008年8月5日)
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JAHDSが解散するまでの間、地雷問題について講演会を通して多くの方々と知見を共有してきました。
 ・テレビ・ラジオ報道49回
 ・新聞報道129回
 ・雑誌、本、報告書に掲載128回
 ・大学、小・中・高校、市民、企業団体などを対象にした講演会400回、聴講者はのべ67,424人
JAHDSの事業に参加された方々は次のとおりです。
・現地視察をした企業・団体・学生、延べ人数441人
 ・JAHDSに協力した企業団体、250以上
 ・個人支援者、1,500人以上
 これらの皆様のお名前は、地雷除去事業跡地に建設したメモリアルフェンスに刻まれています
 JAHDSの活動を取り上げた主要な書籍については以下のものがあります。
 ・NHK出版 プロジェクトX −挑戦者たち、第26巻、復興の架け橋、日本技術陣、一億の地雷に挑む、 NHK出版、2005年3月
 ・日本に根付くグローバル企業研究会&日経ビズテック編、「サムスンの研究、卓越した競争力の根源を探る、第5章、日本サムスンの地雷除去支援活動」、日経BP社、2005年12月
 ・原田勝広・塚本一郎、「ボーダーレス化するCSR 企業とNPOの境界を越えて、第12章、地雷除去支援NGO事務局長、冨田洋にみる社会企業家としての生き方」、同文舘出版、2006年9月
 ・渋沢雅英・山本正・添谷芳秀、「慶應義塾大学法学部渋沢栄一記念財団寄附講座 日本の世界貢献とシヴィル・ソサエティ、地雷除去と平和構築−冨田洋」、慶應義塾大学出版会、2007年7月
 JAHDS解散が決定以降にその活動や、JAHDSを引き継いだ活動を取り上げた新聞、報文、資料などについては以下のものがあります。
 ・日本経済新聞 「こころの玉手箱 飯田亮 第3回」 (2006年11月1日)
 ・日本経済新聞 「冨田洋:幻の遺跡 地雷原から蘇る」 文化欄 (2006年11月27日) Link
 ・東京新聞 「地雷30個 不発弾165個処理 タイ・カンボジア国境 日本のNPO作業完了」(2006年11月28日)
 ・朝日新聞 「カンボジア国境の古代寺院遺跡、NPOの地雷除去が終了」 (2006年11月28日)
 ・NHKテレビ ニュースJAHDS完工式 (2006年11月28日)
 ・フジテレビ系列 JAHDS完工式 (2006年11月28日)
 ・在タイ日本国大使館ウェブサイト 「日本NGO支援無償資金協力完工式−日本政府、地雷除去プロジェクト支援」 (2006年12月8日)  http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/jis/2006/0646.htm
 ・西海真樹 「タイ・カンボジア国境でのインターン」 中央大学父母連絡会誌草の緑202号(2007年1月)
 ・冨田洋 「インフラセキュリティに挑戦する―偉大な経営者との出会いが高い志を生んだ―」 JMAマネジメントレビュー 日本能率協会 (2007年2月)
 ・毎日新聞 憂楽帳 「理想的な解散」 (2007年4月17日)  Link
 ・冨田洋 「地雷除去で蘇る幻の大クメール遺跡―ピースロードよ 永遠に―」渋沢栄一記念財団会員誌「青淵」(2007年5月号)   PDF 
 ・小池豊 「土木技術者が体験した地雷除去事業」 国建協情報(2007年8月号)
 ・Paddy Blagden 「JAHDS in Thailand」Journal of Mine Action Issue 11.1, 2007.
http://maic.jmu.edu/journal/11.1/notes/blagden/blagden.htm
 ・在タイ日本国大使館ウェブサイト 「平成19年度草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式日本政府、カオプラヴィーハン国立公園の地雷除去プロジェクト支援」(2007年12月11日)
http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/jis/2007/0757.htm
 ・冨田洋 「次世代に伝えたいこと・地雷除去で蘇る幻の大クメール遺跡」 流通科学大学経営情報特講講義録 Vol.7 2007年度 (2008年4月)
・原田勝広 「地雷除去NGOはなぜ解散したか」 オルタナ No.8(2008年6月)  Link
 ・横山恵子「NPO,政府,企業間の戦略的協働に関する一考察 -人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)-」 東海大学政治経済学部紀要(2008年秋発行予定)
 ○カオプラビーハン寺院の歴史と遺跡の詳細については、「ふうみん」氏のウェブサイトにて紹介されています。
 ・イサーンの大地走行2000キロプラス「カオプラヴィハーンへの招待」
http://kuradashieigakan.com/con16khao/contents16.htm
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