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慶應義塾大学貢献工学講座

慶應義塾大学貢献工学・減災学講座2017年度 第6回講義が開催されました

1月17日(水)に本年度講座の最終回として、そして3年間に亘って開催してきた「貢献工学・減災学」の総括として当社代表の冨田が登壇し、「貢献工学・減災学 創造への期待 ~災害に強くしなやかな社会づくりのために~」と題して講演しました。

当社の様々な技術と事業の展望を改めて紹介するとともに、福沢諭吉翁の教えも交えながら、技術者倫理の重要性や災害に強くしなやかな社会づくり、将来のビジネスのヒントなど、様々な気付きの場として、そして学生の皆さんが今後の進路を考えるきっかけにもなったのではないでしょうか。


本講座は、当社ジオ・サーチの寄付講座として2015年度からの3ヵ年限定で開催しましたが、毎年、各界でご活躍されている著名な方々にご登壇いただき、普段なかなか聞くことの出来ない刺激に溢れた講話は学生の口コミで広がり、履修登録者数が年々大幅に増加する大人気講座となりました。 また、毎回学生の皆さんから寄せられた数々の意見や感想は、講師となっていただいた皆様の心にも深く刻まれ、まさに半学半教の場となりました。 今後は、3年間の講義録を「減災学のすすめ ~貢献心は人間の本能~(仮称)」として取り纏めて出版する予定です。


最後に、今年度の講座開催にあたりまして、ご多忙の中で講師役を快く引き受けていただきました皆様、そして3年に亘って多大なるご協力をいただきました慶應義塾大学理工学部の青山前学部長、伊藤学部長をはじめ多くの先生方、関係者の皆様のご支援に感謝いたします。ありがとうございました。

学生の皆さんと記念撮影を行い、本講座は完結しました。


学生の皆さんからいただいた主な感想や意見(抜粋)

・講演者の方の言葉で印象に残っているのは、「災害の発生をなくすことはできないが、減災をすることはできる」という内容であった。災害大国である日本において、この先大きな災害の被害にあうことは避けられないことは明らかであるが、その状況において何をすべきかという疑問に対する答えはこれであると感じた。事実を受け止め、その中で最善の方法を探求するという姿勢は工学者、技術者として大変重要なことであるのだと感じさせられた。
また、講義を通じて教えていただいた、半学半教という言葉もとても心に響いた。自分が上の立場に上り詰めたとしても、常に半学半教の精神を持って新しい知識を蓄えたいと感じた。

・人のために貢献することを第一に考え、利益・お金のみを求めない姿勢は参考にすべきだと思った。講演で述べられていたように、自身の立場を守りたいという自己保存が働くため、人間は善悪関わらず周りの意見に合わせてしまう。きちんとした倫理観を持ち合わせていなければ、間違いを犯してしまうだろう。また、追い込まれたときにも、人間は不正を働きやすいと考えるため、新製品開発のプレッシャーなどがあったときは、データを改ざんしてしまうかもしれない。ピンチはチャンスに変えることもできるが、不正を生む可能性もあるだろう。帰属意識が強く、生真面目な日本人は特にそのリスクが高いと考える。ピンチをものにする強さを身につける必要があると感じた。

・不祥事を起こす原因として、物事を正しいかより数が多いほうに揃えたいという脳の統一・一貫性によるということをおっしゃっていたが、このような考えに至るのは空気を読むことを重要視する日本特有の考え方に一因があると思われる。大多数の意見に囚われずに世の中にとって正しいと思うことをはっきり主張できるような技術者になりたいと感じた。
今日の日本では欧米諸国と違い、データ改ざんのような不正を行った場合、医者や弁護士は個人的に罰せられるのに対し、技術者は会社として罰せられるが個人では罰せられないという取り決めに納得がいかなかった。なぜなら技術者のほとんどは世の中のシステムの最も重要な根幹を担っていることが多く人々を危険にさらすような間違いは絶対に許されない立場にあり、前述した通り個人より組織に責任を持たせるほうが不祥事を起こしやすいからである。このような状況を打破するために、医者、弁護士同様に一人一人に責任を持たせ、お互い不正をしていないか目を光らせるような環境を作っていくことが大切であると感じた。そしてこのような不正に対して悔しい気持ちを持っていた冨田社長はより良い技術を開発して業者によって隠された悪事に立ち向かおうとしており、高島市長がおっしゃっていた「批判より提案」というように自らの技術力を駆使した行動によって今日の悪しきルールを変えていこうとする姿勢にとても感銘を受けた。

・世の中にある企業のほとんどは、お金や地位のために事業を展開することが多いように思う。私も将来は、お金をたくさん稼げるところに就職したいというのが本音だ。しかし、冨田さんを初めとした講師の皆様のお話は、人の幸せや助けを軸に「貢献」できるのは人間の本能であり、時として私欲のために働くときよりも力を発揮することができると教えてくださった。私も、今学校で勉強していることが将来どのような分野で役に立つのかというのはもちろん、どのような面で社会に貢献できるのか、震災が起きたとき今自分がもっている技術力でなにかできることはないかを考えられる大人になりたい。
こういう倫理的なお話を聞けるのは、理工学部の授業ではあまりない機会だと思う。慶應義塾大学の基本精神にも則っているこの授業は、将来社会に進出していく技術者の倫理的な側面を育成するという点で大変素晴らしい授業だった。来年も是非残していってほしい授業である。この授業で聞いたお話を、将来の自分の進路を決めるうえでの糧にしていきたい。

・今、振り返ると講義をしてくれた方々はレジリエンス力が強いのだと思いました。ジオ・サーチ社が地中透視技術を開発したのは業務量が激減した時期であり、高島市長が博多の陥没後すぐに道路やインフラを修正し、その後政策を発表したのも、起きてしまったことを悔やんでいるよりもこれからどうすべきかに重きを置いているからだと感じました。人は、物事が正しいかどうかより数が多いほうに揃えたいという脳の統一・一貫性のくせがあるという話がありましたが、これから社会に出て何か大きなミスをしてしまっても、それを素直に認め今後につなげられる考えを持ちたいです。 また、貢献工学の授業を通して、自分のしたい研究は社会にどのような形で貢献できるか、自分のしたいことは何なのかという視点に立って考える機会を得ることが出来ました。この経験を自分の進路を決定する3年生の秋に得られたことは非常に貴重であり、自分が今後どのような研究をしたいか、すべきかを考える一助となりました。ありがとうございました。

以 上

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