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慶應義塾大学貢献工学講座

慶應義塾大学貢献工学・減災学講座2017年度 第2回講義が開催されました

慶應義塾大学理工学部において、本年度第二回目の「貢献工学・減災学」を開催し、「日本の歩むべき道」と題して、小泉純一郎元内閣総理大臣にご講演いただきました。
400名を収容できる大ホールは溢れんばかりの学生たちで埋め尽くされました。


衆議院議員の初当選から内閣総理大臣に指名されるまでのエピソード、郵政民営化実現への経緯、さらに当時は原発推進派であったこと。
東日本大震災により明らかとなった、原発事故や核のゴミ問題を踏まえ、脱原発の必要性を体感されたこと。
それ以降、「過ちては改むるに憚ること勿れ」の言葉どおり活動されていることなど、大変興味深いお話をいただきました。


また、どんな変化にも順応し怯まずピンチをチャンスに変えること、Self Help天は自ら助くる者を助く、好奇心と向上心をもって学ぶことの意義や大切さについて、学生の皆さんに熱く語りかけていただきました。


学生の皆さんからいただいた主な感想や意見(抜粋)

・講演中に何度も「常に向上心を持つ」と仰っていたが、「そうすることで、どの様に貢献することが出来るのか?向上心を持ち自分を高めるのは自分のためではないのか?」という疑問を持った。しかし、小泉氏が「自分のこと以外にも手が回る人が、そうでない他者を手助けすることで世界は回っている。」という言葉が、その疑問に対する貢献工学的答えだと感じた。第一回目の講演で冨田氏が仰っていた通り、貢献する心が本能という原動力であるなら、向上心はその本能を満たそうとする手段であり、だからこそ持ち続けなくてはいけないのだと解釈した。大学へ進学でき、勉学に励むことできる状況にいる自分には「余りある力を世のために」発揮する責任が有ると考えさせられたので、大学卒業後も常に向上心を持ち、世の中に貢献していきたい。

・日本はこれまで様々な変化に対して柔軟に対応し、ピンチをチャンスへと変えてきたということである。戦争に負け、領土も小さく、資源も限られ、地震や豪雨などの災害が多い日本は、幾度と無く訪れるピンチをチャンスと捉えられるまで耐えて対策を練り、解決してきた。そして、そのたびに強くなってきたのではないだろうか。実際、東日本大震災の後には、地震や津波に備える様々な技術やサービスが生まれた。あきらめずに前を向いて取り組む事は、ジオ・サーチ社冨田さんのお話でもあったように貢献工学ではとても大切だと思った。

・小泉元総理大臣の歩んできた人生を元にした価値のある講演と感じた。現職時代は原子力エネルギー推進派であった元総理が、3.11を契機として原発廃止派になったというエピソードに、正しいと思うことが変わったのならば自らの目標もまた変わってしかるべきという元総理の姿勢を感じ、目標の変化を恐れるべきではないと思った。また、元総理は、反原発派になるに際して、調査や3.11直後に日本人の救命で被爆した米軍兵士と面会するなど行動力に満ちており、目標に向かう姿勢とともに、学ぶことと行動力の重要性を示して下さった。

・貢献工学として感銘を受けた言葉として「災害を防ぐことはできないが、被害を防ぐことはできる。」というものがありました。理工学部生としては、災害の原因を突き止め、その原因を解決するということに目が行きがちだったのですが、こういったアプローチもあるのかと目からウロコでした。被害を防ぐということの具体的な取り組みへの姿勢を考えようと思いました。政治家としての減災への姿勢と技術者や研究者としての減災への姿勢は異なるかもしれませんが、それが同じ目的のもとで考えられていることには違いありません。政治家が技術者・研究者の立場になって考える、技術者・研究者が政治家の立場になって考えることが、また別の革新的なアイデアを生み出すのではないかと思いました。他にもとてもためになるお話を聞くことができ視野が広がりました。貢献工学を履修して心から良かったと思えました。

・小泉様の様々な局面に屈することなく何度でも立ち向かい、実現してゆく姿に感銘を受けました。今回の講義で自分が今までに知る事の出来なかった世界の一面を知ることが出来ました。特にOperation Tomodachi に於ける米国軍人の被爆は国内メディアが全く報道していなかった事もあり、自分自身でアメリカ国防情報センター等で公開している論文等を読む事により、どのような主張があり、現状ではどのような結論に至っているのかを知る事が出来ました。近年の日本は業績をよく見せようと不正を働いたりと、どこを見ても偽りのものを見せられている様に日々感じていました。小泉様のように「過ちては改むるに憚れること勿れ」というお言葉の通り、人々に信頼され、貢献してゆくためにも、この様な悪質な日本の体制を根本から覆す必要があると、心の底から感じました。

以 上