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慶應義塾大学貢献工学講座

慶應義塾大学貢献工学講座2016年度 第4回講義が開催されました

11月30日(水)に第4回目の講義が開催され、弊社取締役研究開発センター長の小池豊が講師として登壇しました。 『地雷除去活動への挑戦―そして、道路陥没対策の海外への挑戦』と題し、タイ、カンボジア国境付近における「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」での現地活動やジオ・サーチにおける国内外の道路陥没防止に向けた様々な取り組みについて、具体的な事例を交えながら講演しました。

タイで育成した地雷除去チーム。最前列右側白いシャツが小池



公共の安全、健康、福祉のために、有用な事物や快適な環境を構築することを目的とする「工学(Engineering)」を学ぶ学生の皆さんには、改めて「人のために役に立つということ」、「貢献するということ」を考えるきっかけになったのではないかと思います。
「貢献する気持ちがあれば、どんなことにも挑戦できるし、必ず周りの人が支えてくれる。」「思い切って『挑戦の世界』に飛び込んでみよう。どんなに小さなことからでもいいんだ!」との熱いメッセージで講義を締めくくりました。
履修された学生の皆さんが、未来に向かって挑戦し続けることを期待してやみません。

学生の皆さんからいただいた主な感想や意見(抜粋)

・私が衝撃を受けたことは、「何個地雷を除去したかではなく、この土地一帯に地雷が存在しないということを保証する」という点だった。確かに除去作業というものだけに目を向けると除去した数が成果であるように見える。しかし、地雷除去における最終目標は、残存地雷数が「ゼロ」であることは揺るがないため、今まで取り出した地雷の数は全く関係が無いと気付かされた時、自分の思慮の甘さを痛感させられた。特にその偉大ともいえる貢献活動を次世代まで繋ぐ姿勢が、これが貢献というものかと気付かされた。

・ジオ・サーチでは、既に持っていた技術を自ら危険な現場に行ってフルに活用し、地雷除去活動を行っていました。自分たちの技術を自分たちの儲けのために使うのではなく、世界の平和につながる社会貢献のために使うという理念は本当に素晴らしいと感じました。JAHDSというNGOを立ち上げる際に様々な企業が援助してくれたと仰っていたが、それはジオ・サーチの強い理念が他の企業にも伝わって,その輪が大きく広がっていったのだと思います。
ジオ・サーチは人の命と暮らしを守る事業を創造して展開されていますが、この理念は人間の根本にあるものだと思います。今回の講義を受けて、私も何か人の命と暮らしを守るような仕事を将来したいと思いました。ありがとうございました。

・道路陥没対策に関するお話も興味深かった。冨田さんの講演でもお話されていたが、日本、特に東京は大変に危機的状況にあるのだろうと感じた。東京の場合、いつ大地震が来てもおかしくないという状況下におかれているし、可視化するのが難しい地下のリスクは看過されがちであるからだ。ジオ・サーチ社は、路面下空洞調査に関して社会(国や自治体などか)に変化をもたらしたと言える。今回の小池さんの講演で、貢献の精神・活動が社会を変えていくというのを実感することができた。今後は、自分が社会に何をなせるかを探し、見つけていきたいと思った。

・海外における道路陥没対策について、ジオ・サーチ社は韓国のソウル市長から地中の空洞調査を要請され、実際に調査を行ったというお話があった。その後、韓国では地下の安全に関連する法律を制定したそうだ。これは日本に先立って行われた事例であり、日本が遅れてしまっていることの表れでもある。空洞というのは月日、年月が経てばできてしまうという話もあったので、この様な事を予め前もって考慮した基盤づくりを行うことも空洞対策へのアプローチの一つだと思う。

・これまでは授業へ出席して何となく数式を追いかけ単位を取るだけで、自分が「工学」を専門としているという自覚があまりありませんでした。しかし、今回の講義で「工学」は人文社会学の知見を用いて自然科学の面から公共の安全、健康、福祉のためになることを生み出す学問であることを知りました。このことは「工学」を学ぶという事が単に数学や物理を学ぶということではなく、人間の暮らしや人間の心理のあり方の理解も伴うという事である。人の生活の改善が工学の目的の根底にある。その目的を心得れば、今の過程でやっていることの意味が見えてくると信じて、これからの勉学に励みたいと思います。

・今、自分が進んでいる道が正しい方向へ向かっているかなど誰にも分からない。時には自分を信じ、思い切って選んだ道を進み続けることが成功への第一歩になるのだと気付きました。勿論、失敗することの方が多く、挫折を知らない人間などいない。しかし、些細な失敗でいちいち諦めていては弱い人間のままで大きな成功は得られない。成功を収めてきた人々は成功に至るまで過去に何かしら失敗をしていて、それを乗り越えることによって強くなっていき、成功へとつなげることができたのではないかと改めて思います。特に今の時代「失敗したらどうしよう」と無難な道へ進もうとする人が増えてきているように思えます。今回の講演でも「新たな挑戦が新しい発見を生む」という事を再確認できたので、今後、失敗を恐れないチャレンジャー精神が必要とされる時代になっていくと改めて感じました。

以 上