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慶應義塾大学貢献工学講座

慶應義塾大学貢献工学講座 第6回講義が開催されました


1月13日に最終回となる第6回の慶應義塾大学理工学部「貢献工学」を開催し、弊社社長・冨田洋が、「貢献工学(減災学) 創造への期待 ~災害に強くしなやかな社会づくりのために~」の総括として講演いたしました。

9月の開講から複数回にわたって各界で活躍されている方々に講義いただき、レジリエンスな社会づくりと強靭な人づくり、技術者倫理の重要性など、学生の皆さんの心に深く残る講座になったのではないでしょうか。


講義終了後には、慶應義塾大学矢上キャンパス内において、「スケルカー」の見学会も開催しました。(「スケルカー」については、コチラをご参照ください。)講義の時限外にも関わらず、大変多くの学生が見学に訪れ、熱のこもった質疑応答が交わされました。

学生の皆さんからいただいた主な感想や意見(抜粋)

・将来に対して抱えていた「働くっていうのは単なる雑事なのか」という不安が少し解消できた。結局、働くことが誰かの幸福につながると分り、働くことは一つの貢献の形と実感したからだ。これまでは「自分の好きな分野だから将来もそれに関わりたい」としか考えられなかったであろう僕は、「それが更に人の役に立つから」と一つ掘り下げて考えられるようになった。企業において確固たる体制には理念が大切なように、僕もこれから社会で長い間働くには、こうした「動機」が大切なはず。貢献工学における一連の講義によって、僕はこうした考え方の大切さに気付き、考えることができた。(心から)今期最大の当たり授業だったと感じている。どうもありがとうございました。

・本日は最後の講義ということで、これまでのまとめ(総括)、振り返りをして頂き、より深いところの理解をすることができました。貢献工学は、これまでの小学、中学、高校、大学における授業、講義の中で最も充実した授業だったと思います。毎回の授業で人間として、一学生として大変成長することができたものだったと言えます。今まで自分がいかに狭い視野であったか考えさせられました。今後、勉学、部活、就職活動など、大学生活においては様々なイベントがある。その度に壁にぶつかったり、挫折しそうになることがあるとは思いますが、そんな時こそ視野を狭めず、自分という殻に閉じこもることなく、「世のため、人のため」に行動することを忘れず、これからの人生を歩んでいきたいです。

・国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)について、技術をもつ理工系学生はビジネスのチャンスがあるとおっしゃっていました。まだ具体的なことはよく分りませんが、「こうするともっと、人々の暮らしがよくなる!!」ということを探して、その時に技術を用いることができるように、勉強していきたいと思います。自分だけでは達成不可能なことも多いでしょうから、そういう時には様々な人の手も借りて、みんなで日本をよくできたら良いと思います。ジャパン・レジリエンス・アワードに2017年度に挑戦し、出来るなら賞を頂きたいと思い、総括レポートで書いた内容を実行してみたくなりました。

・工学者への倫理教育というのはあまり考えたことのない事であったので、目からウロコであった。確かに、工学の発達のスピードは目覚ましいものであり、法による規制などは大抵後からついてくるものである。法律が施行される前であったとしても、技術者自身が自分を律して世の中に混乱を与えないように、工学倫理を学ぶことは重要なのであるなと感じた。工学者の倫理を確立し育てていくことによって、工学者はより社会に貢献していくことが可能になると考えた。このような倫理観というものは、自分一人で学んでいくのはかなり難しいことであると思うし、なかなかやる気が出ないことであると思うので、大学に必修単位などに組み込んでいくと、とても良いのではないかと思いついた。 

・「技術者の倫理」の普及は、今の日本では不可欠であると感じました。最近、「マンションデータ偽装問題」により、全国の多数の大型マンションにおいて、建設時にデータの偽装があったことが明らかになりました。それも、日本における「技術者の倫理」の教育が弱いからであると思います。「技術者」としての職業意識を欧米のように高め、技術者自身が誇りを持てるような日本における体制の変化が急務であると思います。日本では、習慣として公共に対する責任よりも、会社に対する帰属感が特に強いです。そのような習慣によって、欧米のような「技術者の倫理」の普及が弱いのだと考えられます。しかし、「貢献心からの使命感」を全ての技術者が意識すれば、改善されると考えられます。「貢献工学」の更なる普及により、大学生の時からそのような価値観を持てば、日本の技術者の質は更に高まると思います。

・地雷を除去するには並々ならぬ努力や勇気がいることは分かるし、まさしく「人の命を守る」ということを第一に考えた行動であると思う。しかし、気にかかるのは「そもそも人間同士が争わなければ、ごく簡単に解決するのに」ということである。そう考えると、「技術者は安全を第一に考え、常に強い倫理的・使命感を持たなければいけない。」ということを今一度強く胸に刻まなければならない。「地雷」も技術である。しかし、「人の命を守る」という思想に全く反してしまっているため、社会から敵視されているのである。このことからも、技術には倫理観が伴っていなければ意味をなさないことが分かる。自分もこれから職につく身なので、倫理観を常に忘れず、人の命を守ることを第一に考えて行動していけるような人間になりたい。

・「貢献心」はどこから湧いてくるのか、この半期の間ずっと疑問に思っていた。私なりにこの問いに対する答えを「沢山苦しんだ人ほど貢献心が強く湧いてくる」「貢献心は過去の苦労により蓄積されていくものである」と考えた。私的な感覚であるが、他人が自分のような苦しみを味わわないように、という心の働きであろうか。では、「苦労の度合いが高い」とは、どの様な背景があるのだろうか。これは、「チャレンジ精神」に尽きると思われる。たくさん挑戦をし、たくさん失敗し、苦労しているのだと思う。思えば、講師として教壇に立って下さった方は、皆さんチャレンジャーであったように思う。私もその様な方々の空気にあてられ、挑戦する気持ちが少しだけ湧いてきた。半年間ありがとうございました。

・「利益や財産を優先せずに、社会にどう貢献するかを考えること。結果は後からついてくる。」という言葉は、初めは自分のためにならない、自己犠牲ではないか、と考えました。社会的に地位が高い成功者の方々が話されることなので、生活に余裕のある人物にしかできないと考えてしまいました。しかし、本日の講義で、レジリエンス(心の弾力性)と「技術者の倫理」が不可欠というお話を聞き、社会に貢献することが自分たちの人間性を豊かにし、成功にも後々つながるという事を深く理解することが出来ました。私たち技術者になる学生は、貢献工学を学ぶことで、技術者倫理を得ている必要があると強く感じました。半年間、一般教養の授業とは思えないほど大事なことを学ぶことが出来ました。貢献工学で学んだことを大切にし、技術者になる勉強を続けていこうと思います。

・貢献工学の講義を受けて、特に自分が変わったと感じるのは、自分の“モノ作り”に対する姿勢である。工学者を志す上で大切なのは、どうしたら人のためになる発明が出来るか、を常々考えることであろう。貢献心は、人としての本能である。これを理念とした“モノ作り”に取り組みたい。人がアイデアを得る時は、たいていピンチの時か、あるいは何か不便さを感じたときである。前者ならばピンチを打開できる革新的なアイデアであり、後者ならば不便さを解消できる便利アイテムであるという事が多かろう。しかし、誰かにとって便利という事は、他の誰かにとって不利益であるかもしれない。あるいは地球の環境のように、未来の世代の誰かにとって不利益があるアイデアというのもある。私たち工学者は、常に貢献工学的視点から自らアイデアを見つめ直す義務がある。副作用がないかに常に注意すべきである。そうして初めて私たち工学者は、自らのアイデアによって人に貢献することが可能となるのではないか。

・今回はスケルカーの実物を持ってきていただき、スケルカーの需要はとても高いと感じた。地面の中の空洞を発見するという技術は、改めて多くの需要があり素晴らしい技術であると感じた。自分も将来、技術者となるため、是非、このような人々に貢献することのできる技術を開発してみたいと思った。貢献工学の講義を受けて人生の考え方自体が大きく変わった。頑張ること、挑戦すること、全力投球すること、ウソをつかないこと、諦めないこと、人々に貢献したいという思いを持つことなど、この授業では多くの考え方を学ぶことができた。このことを忘れることなく、これからの人生において悩む場面も多いと思うが、全力で頑張って、将来良かったと言えるような人生を送りたい。ありがとうございました。

・スケルカの技術と仕組みの映像を見て、活用の場が空洞だけでなく、飛行機の誘導灯や温水パイプなどの位置特定など多くあることに驚いた。汎用性が高い技術は本当に役に立つのだと改めて感じた。歴史物を発見したり、インフラが断絶しない様に調査したり、今の私たちの生活をスケルカが「底」から支えていることを実感した。更に空洞を見つけることだけで無く、どうしてそういった陥没や空洞が出来たのか、原因の調査も行っているとのことだが、再発を防ぐためにもとても重要なことだと思った。売り上げだけにこだわっていては成せないことがあるから、今出来ることを全力で取り組むことが大切だと思った。売り上げにこだわらない企業理念を持つ会社に就職したいと感じた。

・授業の初回に開講初年度であるという事を知った。このような機会に巡り合ったことを何よりも幸運に思う。最初は正直、何となくとった一般教養であったので、得をした気分である。私なりに貢献工学について考えてみたのは、決して視野を狭くしてはいけないという事である。新技術や新発見など学術的に深めていくことや大量生産やコスト削減など利潤を追求することは、確かに大切であるし求められている事ではあると思う。しかし、社会は様々な人によって成り立っているということを忘れてはならない。総括にもあったが、「貢献する心=やりがい」という捉え方が出来れば、きっと、貢献する心を持ち続けることが出来るのではないだろうか。貢献心は、数値化など可視化することが出来ないからこそ、エンジニアはどこかで立ち止まって学ぶ必要があるのではないか。そのような意味で、とても有意義な時間を過ごすことが出来たし、もっと外部の方のお話を聞きたかったです。

以 上

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